ひとのエネルギー ENERGY FROM PEOPLE

2020年に向けて頑張る人や
東京ガスグループ所属アスリートをご紹介

中山賢史朗選手
不屈の闘志で

世界と渡りあう

(なか)(やま) (けん)()(ろう)選手

PROFILE

中山 賢史朗(なかやま けんしろう)

クラス
PTS2(左下肢欠損)
所属
東京ガスパイプライン株式会社
生年月日
1990年8月
出身地
兵庫県

小学校、中学校、高校時代はサッカーに、大学時代は駅伝競技に熱中するが、二十歳の時に左足大腿部に腫瘍を患い、翌年には自分の意志で足の切断を決断。
現在は東京ガスパイプライン株式会社に所属し、仕事もトライアスロン競技も全力で取り組める環境に身を置き、自身が描くパラアスリート像を目指し日々取り組んでいる。

主な成績
2016年
世界トライアスロンシリーズ(オーストラリア/ペンリス)
7位
世界トライアスロンシリーズ
(南アフリカ/バッファローシティー)
7位
2017年
世界選手権(オランダ/ロッテルダム)
10位
2018年
世界選手権(オーストラリア/ゴールドコースト)
12位
世界トライアスロンシリーズ(カナダ/エドモントン)
7位
2019年
世界選手権(スイス/ローザンヌ)
6位
ANOTHER STORY
中山選手は毎週火曜日に職場から「手作りお弁当」のサポートを受けているそうです。本人曰く栄養摂取はもちろんのこと、相応の結果を残さなければと使命感に燃えているようです。

INTERVIEW

東京ガスパイプラインに入社されたきっかけや、現在の業務内容について教えてください。

私はもともと神奈川県警に勤めていたのですが、トライアスロンと仕事の両立が難しくて困っていました。東京ガスグループが積極的に障がい者スポーツを支援していることを知り、東京ガスパイプラインに転職することに。現在は、人事部に所属して勤労や各種届出に関する業務を行っています。

ITU世界パラトライアスロンシリーズ横浜大会で長距離走種目中の中山選手

トライアスロンとの出会いについてお聞かせください。

箱根駅伝への出場を目指していた大学1年生の時、原因不明の病気で左足に腫瘍ができて走れなくなってしまいました。それから長い間入退院の日々を送りましたが、治る見込みはなく、足は切断することに。病院で義肢装具士さんに「なんでパラリンピックには、大腿切断者を対象にした長距離種目がないんですかね」と、何気なく言ったんです。そしたら、通りがかりの人が「トライアスロンがパラリンピックの正式種目になるらしいよ」とつぶやいて去っていきました。まったく誰か分からなかったのですが(笑)。ビビッときて、「やろう!」と思いましたね。

まさに天の声ですね。トライアスロンにはスイム(750m)、バイク(20km)、ラン(5km)※がありますが、得意な種目は何でしょうか?※パラトライアスロンの距離

バイク。義足をつけて両足でこぐ選手もいますが、私は片足でこぎます。3種目の中で最も粘り強さが試されますが、持久力には自信があるので。ただ、泳ぐのは苦手です…。トライアスロンの魅力って、3種目あるというところだと思うんです。得意、不得意の種目がある中で、戦術を立てて速くゴールするといったところが醍醐味ではないでしょうか。

毎日どのような練習をされていますか?

遠征や合宿がない平日は、皆さんと同じように出社しています。ですから、練習は家に帰ってから。泳ぐときは近くの区民プールに、こぐときは自宅でローラー台をセットして練習しています。週末は河川敷を50km走ったりすることも。向かい風があると、すごく良い練習になるんです。

練習中の水分補給をしている中山選手

これまで印象に残っている大会はありますか?

今年3月に南アフリカで行われた「ワールド・パラトライアスロン・イベント」です。トップの選手とのゴールする時間差が、昨年の横浜大会の時と変わらなかったことがショックで…。そこからフォームを良くするために自転車のハンドルを改良するなど、一秒でも速くなる方法を追究していきました。4月に広島で開催されたアジア選手権では優勝することができ、自分のフォームに手応えを感じましたね。

トライアスロンは中山さんにとって、どのような存在でしょうか?

トライアスロンを通じて、世界は広がりました。障がい者や健常者に関係なく仲間が増えましたし、職場の皆さんも応援してくれているのがうれしいです。遠征や合宿にも気持ちよく送り出してくれるので、私もトライアスロンに集中して取り組むことができています。

今後の意気込みをお聞かせください。

直近の目標は、7月にオランダで開催される各国の強豪選手が集まる世界パラトライアスロン選手権に出場すること。東京2020パラリンピックを見据えて、どんどん世界ランキングを上げていきたいです。「相手が嫌がるほど走る」のが、私の信条。これからも日々トレーニングに励み、世界トップクラスの仲間入りをしたいと思います。

中山選手 インタビューの様子

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頑張る人に、いいエネルギーを。