全盲のスイマーから考える共生社会

米国で奮闘する木村敬一を追った密着ドキュメントムービー

#1問いかけ

全盲のスイマー・木村敬一選手が目指すもの。

あなたは「青」と聞いて、どんな色を想像するだろうか。
きっとその青は、私が想像した青と、少し違うはずだ。

全盲のスイマー・木村敬一。彼は自らが泳ぐプールの青を、どんな色だと想像しているのだろうか。
「人は違っていて当たり前。」木村敬一はそう語る。
そんな言葉を口にした彼は、自分が特別視されず、自然と存在する社会を望んでいる。

彼は、SNSで日常をつぶやくひとりの青年。
そして、100分の1秒の世界で闘志を燃やすひとりのアスリート。

水泳では健常者の選手にも負けたくないと語り、黙々と泳ぎ続ける彼の姿を見ると、私たちの常識を超えて、何かを訴えかけられているような気持ちになる。

あなたと木村敬一が想像する「青」は、きっと違う。
しかしそれは、暮らす世界を分かつほどの違いだろうか。
このシリーズで、木村敬一を追うことで、「共生社会」の形を考えていきたい。

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#2努力と感謝

恐れずに前に進み続ける。

努力する挑戦者たちが、
応援される社会に。

挑戦する人は、「ワガママ」だと言われることがある。
そこにはリスクがあり、周囲に色々な影響を与える可能性があるからだ。
その分、注目され、プレッシャーを受け、追い込まれる。
しかし、彼らは決して諦めない。
むしろその状況に感謝し、挑戦を楽しみ努力を続ける。
自分の限界を超え、世間の常識を超え、結果を出し、さらなる高みを目指していく。

単身でアメリカへ渡った木村敬一もまた、「ワガママ」な人間のひとりだ。
自分を信じ、挑戦し、努力し続ける覚悟を持っている人間。
目が見えないことは彼には「障がい」にならない。
きっと彼は、世の中に新たな常識、そして夢を生んでくれるだろう。見ている人々に、一歩踏み出す勇気を与えてくれるだろう。
そこに、性別や国籍、障がいの有無は関係がない。
私たちは、そんなワガママな努力家たちのチャレンジを、いつの間にか応援している。

#3日常

ひとりひとりが認めあえる日常へ。

共生社会における、
当たり前の「日常」とは?

世の中に新しい「日常」をつくることは、きっと簡単じゃない。
「日常」の風景には、そこに至るまでの歴史がある。
異なるバックグラウンドを持つ者同士が「自然」に接し合うことも、きっと簡単じゃない。お互いの存在を
「自然」と感じられるまで、少し、ドキドキする時間が必要かもしれない。
では、誰がその歴史を、その時間をつくり出していくのだろうか。
今、あなたは、木村敬一をどんな距離感で見ているだろう。
もし、そこに多少の距離があると感じたなら、どこか構えてしまう気持ちがあると感じたなら、これから私たちは何をするべきだろうか。

木村敬一は異国の地で、日本にはない日常を感じていると話す。
食堂で誰かが自然に声を掛けてくれる。
そんななにげないワンシーンが、彼の心をリラックスさせ、見えない壁を溶かしていく。木村敬一の日々のハジける笑顔は、共生社会のあり方を考える上での重要なヒントになりそうだ。
日本でも、世界でも、障がい者、健常者がお互いに距離を感じない日常がこれから増えていくはずだと信じたい。
日常。自然。
今は簡単じゃなく思えることも、いつかきっと当たり前になる。
共生社会に向けた新たな歴史をつくるために必要なものは、私たちひとりひとりの日常の中にあるのではないだろうか。

#4支える

共に支えあう。

支えることで、支えられている。

人は、なぜ人を支えたくなるのだろう。
尊敬するから?自分の夢を託すから?愛があるから?

木村敬一は、見えない世界で、今日も多くの人々に支えられながら、成長を続けている。言語の壁、障がいの壁、常識の壁を越え。
そして、そんな木村について語るサポーターたちは、みな誇りに満ちた笑顔を見せる。
木村のサポートをすることで、人生が輝いているように見える。
支えることで、支えられているかのようだ。

人は誰でも、ひとりでできないことがたくさんある。
みな、誰かに支えられながら生きている。
あなたは誰かを支えたとき、何かを受け取っていなかっただろうか。
誰かに支えられたとき、何かを与えていなかっただろうか。

年齢、性別、障がいの有無にかかわらず。「支える人」と「支えられる人」は、きっと様々な形で、エネルギーの交換をしている。
そんなことを考えることで、笑顔で支え合える、明るい共生社会が近づいてくるかもしれない。

#5東京ガスの想い

一緒に考えていく「共生社会」。

ひとり一人が感じ、考える。
その力になりたい。

木村敬一の挑戦、努力、苦悩。
これは、ひとりの目の見えないアスリートの物語である。
そして、共生社会のあり方を考える社会の物語でもある。

年齢、性別、国籍、障がいの有無を超えて"共に生きる"ということ。
社会ができることとは。
そして企業ができることとは。
何よりもひとり一人ができることとは。

「思いやりを持つ」。「勇気を出す」。
「先入観をなくす」。「違いを楽しむ」。

正解のない物語だから、
誰かからの一方通行でなく、

ひとり一人が感じ、考え、
みなで話し合い、学び合いながら、
私たちは一歩ずつ進んでいくのだろう。

私は、木村敬一の物語の登場人物として、
彼を支え、彼に支えられてきた。

あなたも、誰かの”共に生きる”物語の登場人物なのかもしれない。
これから実現していくべき社会を考え、作り、共に生きる人。
東京ガスは、そんな物語を創り上げていく力になりたいと思う。
すべての頑張る人たちに、いいエネルギーを。

頑張る人に、いいエネルギーを。