頑張る人に、いいエネルギーを。

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REPORT#021

「がすてなーに ガスの科学館」
リニューアルオープン!

リニューアルオープンした「がすてなーに ガスの科学館」

体験型展示物を通じて、楽しみながら学べる施設として

令和元年10月にリニューアルオープンを迎えた 「がすてなーに ガスの科学館」は、 より多様性に配慮し更なるユニバーサル化を目指した施設としてリニューアルオープンしました。

すべての人が利用しやすい、エネルギーやこれからの暮らし、社会について楽しく学び、体験できる施設として、これまで以上に多くの方々にご来館いただいております。

東京ガスは「大人も子どもも、高齢者も、障がいのある方もない方も、全ての人が安心して、快適に生き生きと暮らせる」共生社会の実現を目指して様々な取組みを実施しております。今回のユニバーサル化もその取組みの一つになります。

みんなで対話しながら考える

ユニバーサル化方針

だれでも楽しく快適にご利用いただける施設とはどのような施設なのか、有識者の方にも参加していただきながら、ユニバーサル化の方針を定めました。

全ての人が利用しやすく、エネルギーやこれからの暮らし、社会について楽しく学び、体験できる施設を、みんなでつくる

みんなで対話しながら考えるイメージ図

障がいのある方々と施設をチェック

障がいのある方々と一緒に施設を確認。駅から「がすてなーに ガスの科学館」へ向かうアクセスにはじまり、館内の設備や展示について、チェックしました。

障がいのある方々と施設をチェックする様子

どうすれば楽しく体験できるのか、それぞれの視点でチェック

チェックを進めていく中で、視覚障がいをお持ちの方には必要であっても、車いすをご利用の方には障害となってしまうといったこともあり、みんなが楽しむためにはどうすればよいか、みんなで解決方法を検討しました。

  • 施設のチェックをする様子1
  • 施設のチェックをする様子2
  • 解決方法の検討している様子
みんなでチェックしてみたら・・・

感じたこと、思っていることを直接聞くことで、自分達だけではなかなか気が付くことのできなかった様々な課題を知ることができました。

もっとユニバーサルな施設へ

今回は既存のまま残すものと新たに作り直すものが存在するため、それぞれの展示・設備において、出来ることを決め、リニューアル工事を進めてきました。一部になりますが実際に行ったリニューアル工事の内容についてご紹介します。

① がすてなーに入口
点字ブロックのリニューアル

  • がすてなーに入口 点字ブロックのリニューアル BEFORE

    点字ブロックが敷地内にしかないため、歩道を歩く視覚障がいのある方からは入口がわかりません。
    街中を観察して歩いてみると、ほとんどの施設で同様に敷地内までしか点示ブロックが設けられていません。

  • がすてなーに入口 点字ブロックのリニューアル AFTER

    歩道を歩く視覚障がいのある方も、入り口に気づけるように点字ブロックを歩道まで延長しました。
    海側の出入口も同様に点字ブロックを延長しています。
    加えて、音で入口を伝える盲導鈴も新たに設置しました。

② がすてなーに入口サインのリニューアル

  • がすてなーに入口サインのリニューアル BEFORE

    周囲の環境にサインが埋もれている印象があり、見えにくく、気が付きにくいサインでした。
    また、色のメリハリが乏しく、弱視の方には分かり難いという意見がありました。

  • がすてなーに入口サインのリニューアル AFTER

    サイン自体の色使いを変え、メリハリのあるサインにリニューアルしたため、離れた場所からの視認性も向上されました。
    ユニバーサル対応を実施していることを示すマークとして、障がい者のための国際シンボルマーク、耳マーク、ほじょ犬マークのサインを、建屋入口と受付に設置しています。

    ユニバーサル対応を示すマーク

③ 子ども、大人、車いすをご使用の方、どなたにも体験しやすい高さや形へ

子ども、大人、車いすをご使用の方、どなたにも体験しやすい高さや形の説明図

大人の目の高さを基準に考えた高さは、テーブル上の情報や映像が、車いすをご使用の方や子どもの目線では見えにくい場合があります。

車いすをご使用の場合の設備工夫の説明図

また、車いすをご使用の場合には、足の入るスペースがないと体験するときにぶつかってしまいます。 そのため、天板の高さを70㎝、足もとスペースの高さを65㎝、奥行きを45㎝を目標としています。

④ 展示パネルも見え方を重視した高さへ

展示パネルの改善説明図

車いすの方や子ども、大人、どなたにも見やすい高さとなることを重視し、若干低めとなりますがパネルを掲出する高さを、床から70cm~160cmとしました。

⑤ 触って想像、音を聞いて楽しんでもらえること

視覚障がいのある方にとっては、見るだけの体験や展示では十分に楽しむことができません。

そのため、実際に手で触れたり、音を聞いて楽しめる工夫をしました。点字についても、視覚障がいがある方全てが読めるわけではありません。音声による案内や解説も大切です。

今回のリニューアルでは、触って想像したり、音で楽しんでいただくことを意識した体験や展示物を用意しました。

  • 展示物に手で触れている様子

    実際に手で触れて分かる

  • 展示物を手で動かして効果音が発生している様子

    手で動かして効果音を発生させる

  • 展示物を動かして効果音が発生している様子

    自分で物を動かして効果音が発生

  • 音声による誘導で体験している様子

    音声による誘導で体験する

今回のリニューアルでは、これまで紹介したものだけでなく障がい者用駐車スペースの拡大や、トイレの改修、館内通路の幅など色々な所でユニバーサル化の工夫をしています。

共生社会を楽しみながら理解する

だれでも楽しめるスポーツってなーに?

みんなで一緒に楽しめるデジタルスポーツ。車いすに乗ったり、視覚障がいや高齢者の疑似体験を通じて、誰でも一緒に楽しみながら共生社会について、理解することのできる体験ブースとなっています。

デジタルスポーツを体験している様子

ユニバーサルってなーに?

普段、街の中を歩いていても気づかない、段差や扉をはじめ、階段の角度や踏幅など体験を通して、物理的なバリアフリーとそれをサポートする大切さ(こころのバリアフリー)を理解することのできる体験ブースとなっています。

バリアフリーを体験している様子

多言語にも対応

館内マップや体験方法を説明するパネル、施設案内リーフレットには、日本語表記のほかに、英語・中国語・韓国語による表記を採用しています。

また、ユニバーサル化のポイントを簡潔にまとめたパンフレットには、二次元コードを読み取ることで、手持ちのスマートフォンで外国語への翻訳と音声読み上げができるサービスを採用しています。

  • 施設リーフレット

    施設案内リーフレットは日・英・中・韓の4言語に対応。

  • ユニバーサルデザイン紹介パンフレットと外国語音声読み上げサービスを表示したスマートフォン

    ユニバーサルデザイン紹介パンフレットは二次元コードによる外国語音声読み上げサービスに対応。

館内マップと体験方法説明

館内マップや体験方法説明のサインに英語、中国語、韓国語の翻訳文を掲載。

施設や展示のつくりだけではない、心のこもったおもてなしを

施設面だけでは対応しきれないことは運営面でカバーする事が重要です。案内スタッフも手話、英会話の勉強や、講習会へ参加するなどおもてなしについて学んでいます。
また、一声かけるなどのコミュニケーションを積極的に行い、こころのバリアフリーを体現するよう心掛けています。

スタッフの案内の様子1
スタッフの案内の様子2

リニューアル後の見学、体験でさらに見いだされた改善点

障がいのある方と有識者の方に、リニューアルオープンした「がすてなーに ガスの科学館」を見学していただきディスカッションをおこなった結果、さらなる改善点が見いだされました。

  • リニューアルのディスカッションの様子1
  • リニューアルのディスカッションの様子2
  • リニューアルのディスカッションの様子3

みんなで話し合いながらつくっていくことの
大切さを再認識

有識者の方からは「ハード面の配慮も大切ですが、ソフト面である人的対応でカバーすることも含め、障がいのある方と一緒につくっていくことが大切です」
とのコメントをいただき、自分達だけで考えるのではなく、みんなで話し合いながらつくっていくことの大切さを再認識しました。

今回のリニューアル工事の考え方や実施内容を纏めた「がすてなーに ガスの科学館 ユニバーサルコンセプトブック」を製作いたしましたので、施設のユニバーサル化やリニューアル工事、イベント等を検討している場合の参考にしていただけると幸いです。

がすてなーに ガスの科学館ユニバーサルコンセプトブックを見る

有識者の方にご意見をいただきました

さまざまな障がいのある人たちが普通に暮らせる社会の重要性!

見えないことや歩けないことなどが障がいなのではありません。見えない人や歩けない人などのことを考えずに、建物やサービスなどが作られてしまっていることが障がい=社会的障壁なのです。
私たちの社会は、障がい以外にも、年齢、性別、国籍などが異なる人が共存しています。だれもが安心して活動・参加できる平等な社会を構築するためには、まず、積極的にコミュニケーションを取って、多様な人が共に暮らしていることを知ることが大切です。

慶應義塾大学経済学部教授 中野泰志様

ユニバーサル化に終わりはありません。
一緒につくっていこうと思う気持ちが大切です!

障がいのある方からさまざまな意見や感想がでましたが、ここからが始まりです。
「がすてなーに ガスの科学館」は多様な人たちにとって、東京ガスさんにしかできない楽しさや感動を受けとれる施設になりつつありますが、まだ道なかば。

さらにハード面の配慮ももちろんですが、ソフト面である人的対応でカバーするということも含め、障がいのある方と一緒につくっていくことが大切です。

公益財団法人共用品推進機構 事務局長・専務理事 星川安之様

頑張る人に、いいエネルギーを。
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